切り文字の修理依頼

五月も半ばになりました。
木々の緑も色濃くなりました。連休は近場で子供を遊ばせました。また後程ブログでご報告です。

今回はその前後で依頼があった、表札の切り文字修理です。

破損した表札

3~4年前に製作し、少し前にメンテナンスもご依頼くださった方の表札です。すべてチーク材で製作しています。

今回は漢字の「高」の横棒が折れてしまってどうすればよいかという相談です。 なぜ折れたのか原因は不明です。ただ通常折れる部分でもなく、ヒビが入っていた様子もなく(ヒビだと内部に水が入り込んで黒ずんでいきます)、考えられるのはいたずらかなと思います。珍しいので触ってしまう人がいます。強度的に弱い部分をたわませるようにつまむと壊れます。特に今回の折れた部分は木目方向に垂直になる部分なので折れやすいのです。

ご依頼主と相談し、材は同じものにするがまた破損が起きないように強度を上げるように取り付ける事にしました。

修理後の表札

切り文字比較
色味が合わなくなるので2文字とも作り直しをしています

表札のデータは残っているのでそれをもとに製作します。
少し難しいのは、もともと取り付けている切り文字の取付穴に新しい文字を取り付ける必要があるという事です。 通常製作する段取りとは違った作り方をしなければならず気を使います。それでも元通り仕上げることができました。
破損した横棒両側にも新たにピンを取り付けました。これから先も長くご使用して頂けるように願っています。

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