補修依頼

昨年末に依頼があった表札補修の話です。

工房を立ち上げて初期の頃の表札なのでかれこれ5年ほど経過していると思います。
設置環境は恵まれた場所だったと思いますが、やはりオイル成分が抜けて保護されない状況だと、だんだん表面は劣化してしまいます。

ちなみに製作時の写真がありましたので並べてみました。

いろいろなデザインの表札 1 梅村

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写真ではわかりませんが板目板(波模様のような木目の板)を使用していたため、若干の反りができていました。

丸型看板
ベース:メイプル フレームなど:ウォルナット

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メイプルとウォルナットの色の差もほとんどなくなってしまいました。

しっかり壁に取付されていたので裏側に外壁の一部がくっついていて痛々しい思いがしました。申し訳ないです。

さてここからのメンテナンスです。

どうしても工房でしかできない部分が多いのですが

① 文字を外す
専用の治具を使って文字を外します。基本的に切り文字はそのまま研磨して再使用するのですが、今回は丸型看板の「野うさぎ」がどうしても強度が保てず割れてしまったので作り直しました。 ほかの文字やフレームはうまく外れました。

② 研磨
数ミリずつ薄くなりますが、元の地色が現れます。この辺りは木の持つ力と魅力を感じます。

③ オイルの再塗布
製作した時と比べると木の吸い込みがとても多いのです。今使っているオイルは表面に半塗膜を作るので一日に片面ずつです。2~3回塗ります。

そして取り付けして完成。

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切り文字はよく見ると経年の雰囲気が出ています。
色合いは元の通りになったと思います。

看板の方です。

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ウォルナットは研磨しても元通りの色合いまでは戻りませんのでカラーオイルで着色しています。

取り付けてしまった表札を外して送って…と面倒に思うかもしれませんが、こんなにしっかりと直ります。こちらも久しぶりの再会、という思いで責任をもって補修します。時間をかけて製作したのですから。
作成時のデータもありますので作り直しも難しくはありません。補修も皆さんが思っているほど大変ではありません。

メンテナンスオイルがない方でも、細かい番手のやすりで汚れをこすって乾性油(えごま油とかクルミ油とか)を塗ってみてください。思った以上によみがえります。

今回はこれまで以上に耐候性のあるオイルを使用していますので、オイルの再塗布やメンテナンスもずいぶん先だと思います。

補修代ですが片道送料と手間賃というくらいです。
気になっている方は思い切ってご相談ください。

コメント

  • ありがとうございました。

     表札も看板も、見事によみがえり、本当にうれしかったです。ありがとうございました。補修代金も次回お願いすることがあれば、初回と同額払わせていただきます。素晴らしい仕事ですから当然です。今回はみつより舎さまの優しさに甘えさせていただきました。寒さがピークを迎える昨今ですが、ご家族さま共々、ご自愛くださいませ。



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