自分の感覚
先週末に松本のクラフトフェアが終わりました。
今年は娘と2人だけで見に行きました。今回も見る側です。しかし人がすごい。すごすぎる。
すぐ近くにイオンモールもあり、そちらでは「クラフトスクエア」と称して体験型の出店をするブースがあります。もうクラフトフェア公式の出店場所なのでイオンも商機としていて、広大なイオン駐車場も実質的には駐車OKと黙認している雰囲気ができつつあります。
色々見ましたが木工ブースもグリーンウッドワークがあったり、最後に野ざらしで朽ちた雰囲気を楽しむ作品があったりとバリエーションもあって面白かったです。ただ昨年も見たな…と思うものも多く、手の込んだものを製作する作家は新作を考えるのも大変だと思います。
娘はあまり子供向けがなくてつまらなかったようで、昨年もブログに書きましたが子供が喜ぶようなコーナーを作るのも集客にもつながるのかなと思いました。
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少し前に製作した表札の話。
全部作って文字を取付した時、どうしても納得いかずに作り直しをした表札がありました。
上が作り直し前。
下がその後。
文字が右寄りになってしまいました。
裏面に取り付け用の彫り込みもしていたため、ベースを削ってバランスを取ることもできません。もともと小さい表札なのでこういう間違いは致命的でした。それをやってしまう自分にがっかりです。
いくつかある原因の一つは文字配置をPC上で行うだけで、じっくり自分の感覚で確かめなかったことです。
「向」の文字は左のはらい部分も含めてセンタリングされるため、実際の見た目は右寄りになってしまうのです。それを考慮に入れてわずかに左寄せしておけば良かったのですが後の祭りです。修正が効かず、もう一つベース板を製作して作り直し、下の画像となりました。
2世帯のご家庭でしたので2つの表札。
小さいですが厚みのある材でつくっているのでしっかりした存在感です。
何か小さくても一つの段階を踏むとき、ほんの少しでもじっくり考えて自分の人間としての感覚、経験を通じた感覚で眺めることはとても重要なことだと思いました。