やさしい共感

松本はとうとう桜が満開になりました。
今日、日曜日はたくさんの観光客が城のお堀を歩いていました。とても暖かくて、やっと春の真ん中にいるんだなと思いました。

この4月から息子は保育園に通うようになりました。
昨年度は一年間、療育施設に週5回も通っていたので、親と離れることはわりと慣れていて受け入れています。
私の仕事は息子が通園している時間と、夜寝た後に仕事するというパターンになっています。

夜はラジオを聴きながら深夜まで作業しています。
先日NHKのラジオ深夜便は沁みました。
奈良の少年刑務所で詩の授業をしている寮美千子さんという詩人のインタビューでした。

受刑者の若者が書いた詩がとても心を打ちます。決して上手ではない、少ない言葉のならびなんですが、彼らの歩んできた人生や辛い過去を、より印象深く表現していると思いました。
この詩人がまとめた受刑者の詩集「空が青いから白をえらんだのです」という本があるらしいので、今度読もうと思っています。

それから共感することの素晴らしさも話していました。
ある受刑者の詩で

「すきな色
ぼくのすきな色は青色です つぎにすきな色は赤色です」

という詩がありました。詩人はどう言えばいいのか言葉に窮していたようでしたが、受講している少年たちが手を挙げ、「○○君の好きな色が二つも聞けてよかったです!」という答えをしたとの事でした。
どんな事にも真剣に耳を傾けていれば、あたたかい共感が生まれるんですね。

息子と最近散歩をすると、ベンチを見つけるたび座って、
「ここでお弁当たべたいねぇ~」
と言います。公園のベンチでも、バス停のベンチでも言っています。

先日、親子療育で施設に行ったときのお昼の時間、ささいな失敗でへそを曲げてしまい、ほとんど食べずに帰ってきてしまいました。

画像の説明

かわいそうなので、近くの公園のベンチで食べ直しをさせました。普段あまりたべないものもたくさん食べてくれて、とても喜んでいました。

うちの息子は自閉症ながら、だいぶ言葉が出てきました。それでもまだ片言の外国人のような表現です。 それでも彼が思っている事を、少しでも彼の言葉として知ることができるのはすごい事です。 
すくない言葉の中から語られる思いは、多くの言葉で語られることより心に染み込むように思います。

繰り返す失敗やこだわりで、イライラすることが多く怒ってばかりの最近ですが、ラジオを聞き、息子のお弁当の出来事で、もっとやさしい共感をしていきたいと思いました。

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