集大成の冬
2月の後半、 長男は6年生で最後の授業参観がありました。小学校生活最後の授業参観でもあります。
長男のクラスはパソコンやパワーポイントを使って学習発表会をしていました。
将来の夢、今好きな事、一年の思い出、などなど。子供らしい発表にほのぼのしました。
息子はというと、以前制作したストップアニメーションの動画を持ち時間の1分間に収まるように編集し直して発表していました。 動画づくりが好きな理由を「現実の嫌な事を忘れられるから」と言っていて、親としては微妙な気持ちになりました。そんなに日常が辛いのかな…とか。
6年の別クラスの取り組みが興味深いものでした。
私の住む松本市里山辺は現在ぶどう栽培が盛んですが、その前は養蚕が盛んでした。そこまでは知っていたのですが、そのまた昔は天然の「藍」を栽培していたそうです。輸入品や化学染料が多くなり藍の栽培はほとんど行われなくなったそうですが、この地域で栽培されていた藍を見つけて栽培し、藍染めを行った一年の学習報告でした。
昔はこの藍染めでもんぺや作業着を染めていたようです。
ジーンズでも天然インディゴがありますが、どれほど藍の葉が必要か分かりました。高価なはずです。
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時をほとんど同じくして、息子が療育でずっと一緒だった子が通う梓川小学校の取り組みで、映画作りがありました。その子も映画に出演するという事もあり、発表会を見に行きました。場所はまつもと市民芸術館です。
これまで20年ほど担当したクラスで映画作りを通して教育をしてきた先生がおられ、その先生のクラスの映画、それに合わせて他の学年の動画や映画の上映でした。実に2時間もありました。
教育がメインですから演技や映画の出来うんぬんは別です。でもすごく頑張って作った熱量は伝わります。この映画作りに関わった生徒は生涯の思い出になったと思います。
それぞれの6年生がそれぞれの思いを持ちながら、次は中学生へとつながるのかと思うと息子を含め、子供たちの成長を感じずにはいられません。