緑の隣人たち

娘の手術をする少し前の事。

家の庭に実生の山椒(さんしょう)があり一つは盆栽に、一つはそのまま花壇にひっそりと大きくなっています。
盆栽にしていた山椒に水をやろうとみると葉が食べられて茎だけになっていました。よく見ると1cmほどの小さな青虫がくっついています。

前にもあったのですが放っておくと葉っぱがあらかた食べられてしまいます。盆栽としては恰好が悪いので取り除こうか考えましたが、今回は飼育してみようと娘の採集ケースを使って飼育することにしました。

飼育するのに餌の山椒の葉を花壇の山椒から採ってきましたところ、なんとその葉にももっと小さな黒い幼虫が。
そうして2匹の幼虫の飼育が始まりました。
娘と相談し、大きい方を「みーちゃん」小さく黒い方を「くーちゃん」と名付けました。名前の意味はもちろん体の色から(笑)。

みーちゃん
8月11日
手前がみーちゃん、奥にぼやけてくーちゃんがいます

小さな幼虫でも個性というか性質が違っていて、小さい方はかごの壁や蓋までうろうろ動きます。空気孔から出そうなので娘にマスキングテープで目張りしてもらいました。 調べると幼虫はほとんど空気孔がいらないため、蓋つき容器の中でも飼育できるとの事です。

飼育している人のHPが沢山あり、私の所の青虫は「ナミアゲハ」ではないかと思います。 くーちゃんの体の色が黒に白い模様があり、鳥の糞と見間違えます。 そのようにして捕食者に食べられないように自然の擬態になっています。
いろいろ調べるととても興味深いですね。

数日後に娘の手術で3日間いないため、餌の交換を息子にお願いしてきました。
しばらくは順調でしたが、みーちゃんの動きが悪くなってきました。床に茶色い体液を出していて口の周りにも茶色が見えます。だんだん動かず餌も食べなくなり、かわいそうですが庭の山椒の葉に移してきました。もし元気になったらこの葉っぱを食べてほしい。
幼虫が死んでしまう原因は農薬がついた葉を食べたとか、寄生虫が入ったとかいくつかあるようですが分かりません。

残ったくーちゃんは順調に大きくなり、脱皮をしてみーちゃんの体の大きさを越えました。

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8月23日 脱皮

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綺麗な緑色のくーちゃんに

餌の山椒が不足してきたために近所の庭師の友人に山椒の葉をもらいました。 するとその枝にも2匹の小さな青虫が!
そうして今度は3匹の同居になりました。

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8月28日

小さく新しい同居の2匹のうち、小さい子はとても活発で元気だったのにだんだん元気がなくなり最後は籠の中で動かなくなりました。
残念ですが自然界で生きていても飼育してもすべてが成虫になるわけではななく、また蝶に羽化してもその時に死ぬ個体もあるので、このあたりは自然の摂理として受け入れておくべきです。

子供たちの夏休みも終わり、2匹になった青虫たち。
くーちゃんはもりもりと葉っぱを食べて大きくなりました。「はらぺこあおむし」そのままです。

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8月31日 同居の2匹

最初の2匹の小さい時はまだ黒く鳥の糞の色でしたが、新しい青虫は濃い緑色の幼虫。どうも種類の違う蝶のようで羽化したら楽しみです。もしかしたらカラスアゲハかもしれません。

2匹目の青虫、どうも名前を付けても死んでしまったみーちゃんの例があるのでなんとなく名前を付けづらくそのままです。

9月1日

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大きくなってずっと床にいたくーちゃんが蓋裏にへばりついています。みると大量の水様便がありました。
とうとう蛹(さなぎ)になる前の行動が始まりました。

どこで蛹になろうかうろうろして、木の枝を準備していても結局蓋や壁で蛹になると情報がありましたがその通りになりました。 だいぶスリムになって決めた場所でじっと小さくなっています。

9月2日

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気になって時々見ていたのに、いつの間にかこんな姿に!どうしてこんな形になるのか、本当に不思議です。

そして意外にも蛹になっても時々動くんです。生きてるのを実感します。 このブログを書く時点ではもう動かずにじっとしています。 この蛹の中では一度ドロドロになって蝶の姿へと変化していくそうで、DNAの設計書は神秘で不思議です。

羽化の時に足でしっかりつかまれるように工夫している先達の人々の情報があるので後ほどそうします。

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9月2日 同居の小さい青虫

同居人が蛹になってしまい、なんとなく寂しそうにも思える青虫。 こちらはよく壁に張り付いて縦になってうんちをする特性があります。重力で糞を出しやすくしているのか?

数日前に一日餌を食べずに壁に張り付いていました。また病気なのか、ちょっと不安でいましたが…

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9月5日 脱皮

脱皮のための行動でした。 濃い緑の色から鮮やかな緑色になりました。
おちついてからまた山椒の葉を食べ始めましたが壁に縦で糞をする癖は変わりません。小さいながらそれぞれにタイプが違うのもなんだか面白いものです。

いま蛹のくーちゃんは9~10日でさなぎになった事を考えると、この青虫は順調なら9月15日前後に蛹になるはずです。また現在蛹のくーちゃんも10~14日で蝶になるはずなので、2匹は入れ替わりで変化の時期を迎えそうです。

小さな昆虫でも蝶までの飼育はドキドキします。子供が生まれる時の妊娠・出産期間の事をちょっと思い出しました。

この後どうなるか、またブログで報告したいと思います。

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