平出遺跡へ

年始の事でしたが、隣町の塩尻市にある「平出遺跡」に行きました。

松本には至る所に遺跡があります。建設工事があれば何かしらの住居跡が発掘されています。古墳もあり遺構から埋葬品も出土しています。 子どもたちの関心もあり、近くの考古博物館にも数回行きました。

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必要な道具として作成された縄文土器など、今の時代はプリミティブなアートです。ここからインスパイアされる陶芸家も多い事でしょう。

特に関心がなかったのにだんだん影響を受ける自分もいて、前から気になっていた「平出遺跡」へ行こうと思い立ちました。

説明によるとここは国史跡であり、日本三大史跡の一つだそうです。 縄文時代から平安時代まで人々が暮らした跡が残されており、その数290軒ほどもあるそうです。
現在は広々とした跡地に復元された竪穴式住居が再現されているとの事で、その景色を見たくて行ってきました。

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程よく広やかで、険しくない里山が近い場所に平出遺跡はありました。 年始のためそばにあるガイダンス棟は開いていませんでしたし、復元住居も中には入れませんでしたがとても大きな竪穴住居でした。

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村の中でも長クラスの家のそばに穀物蔵がありました。
高床式、ネズミ返しもあります。

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入り口のドア、取っ手も一枚板からの刳り抜きです。再現の本気度が分かります。

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ちょっと分かりにくいですがこれはL字型になっている住居です。
かやぶき屋根は私の小さい頃の田舎では時々見かけました。なのでこれを見るとかやぶきの家が地面に埋まっているような錯覚になりました。 今では日本昔ばなしの世界のようです。

かなり寒い日だったのですがお天気も良く、しばらくこの場所にたたずんでいると、この場所を選んで住んでいた人々の気持ちがなんとなく分かりました。穏やかな山が後ろにあって、きれいな水の流れと広々した平野の両側には北アルプスと美ヶ原の高い山々。安心感がわいてくるような場所に感じます。

過去の人々の生活を思い巡らせる時間も楽しいものですが、逆に当時の人々は、将来誰かが自分たちの事を思っている事を想像するのでしょうか。きっと当時も同じ形の山々を眺めて、昔の誰かも思っていたかもしれません。 そんな事を思っていると、ちょっとタイムスリップをした気分になります。

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