帰省・気仙沼大島へ

今年の夏、2年4か月ぶりに実家の宮城に帰省を果たしました。

コロナで帰省ができない人も多かったと思いますが、今年の夏は第七波の最中とはいえ行動制限がなく、社会的な雰囲気もウィズコロナとなりつつあるのでこの辺りで行かないとまた何があるか分かりません。

実家に行っても皆は仕事をしているので、今回は気仙沼・大島という場所へ行きました。

気仙沼は実家からはかなり遠い場所で、私は小さい頃に1度しかいったことがないのですが、今は三陸自動車道が通り、復興道路として奥松島から無料開放しています。沿岸部の振興と観光促進が目的のようで、気兼ねなく有料道路を使えるので1時間30分ほどで気仙沼まで行くことができます。

震災時の状況は今も当時の報道が目に焼き付いています。火災を起こした光景が陸なのか海なのか分からない、恐ろしい状況をテレビで放送していました。 

内陸のアップダウンを過ぎ、気仙沼に入ると三陸道は大きなつり橋が気仙沼湾を通り抜け、復興中の街を見る事ができます。ところどころに大きな空き地が見えつつも、多くの建物が建設されていました。

大島はそのすぐ先にある文字通り大きな島です。昔はフェリーなど船でしか渡れない場所でしたが、2019年にアーチ型の橋が架けられ、陸路で渡れる島となりました。
この橋、海上から巨大クレーンで吊り下げて一日のうちにかけられた橋という事でテレビでもよく取り上げられていました。この橋をさらに吊り下げるクレーン船っていったいどんな大きさ?と驚きます。

どこの沿岸部も津波でまばらになった防風林の痛々しいような景色が見えます。これは何十年も経たないと元には戻らないでしょう。人工物が元通りになってもこの景色は震災の爪痕として長く残りそうです。

今年は宮城の海岸でも、震災以来いくつかの海水浴場がオープンするようでした。大島の海水浴場は震災から1年4か月後の平成24年から小田の浜海水浴場が利用できているそうで、そこで子供たちが初の海水浴をしてきました。

気仙沼 大島

私の海水浴というと、実家から一番近い東松島市の野蒜(のびる)海水浴場が夏の定番でしたが、そこと比べると三陸の海はとてもきれいで透き通っています。

ひとしきり遊んだ後、少し離れた場所に「十八鳴浜(くぐなりはま)」という珍しい浜があります。

大島 十八鳴浜

何が珍しいか?そう、砂を歩くと音が鳴るのです。
踏むというより砂の上を靴の裏でこするように蹴る感じでしょうか、そうすると「キュッ」と音が鳴ります。
石英の粒が多く含まれているのがその理由だそうです。
この海岸は大島の中でも有名な場所ですが海水浴ができる場所ではなく、また砂浜まで山道を15分ほど歩きます。子どもたちは最後には疲れたもう嫌だーとぐずぐずになりましたが、自力で戻らないとどうしようもありません。

帰省でやりたい事・行きたい事として、息子は灯台を見たいと言っていました。ムーミンアニメの影響です。
大島には有名な龍舞崎の灯台があるようでしたが、かなり歩くので体力的に無理という事で、漁船が発着する場所の灯台で納得してもらいました。

画像の説明

海のない松本からは景色がまるで違う、楽しい小旅行でした。なにより震災の悲劇から前を向いて歩いているような、力強い雰囲気をいろいろな所で感じられました。また訪れたい場所の一つです。

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