木の記憶

2月に入りました。
やはり一年で一番寒い季節です。家の中でも息が白くなるような寒い家です。
我が家は築50年を超えていて急斜面の扇状地にあるため、少しずつ家がゆがんでいます。もう慣れましたが床が傾いていたり、窓もアルミサッシなのに隙間があったりで自然に換気されてしまいます。 でも「2月は逃げる」と言いますがあっという間です。じっと耐えて頑張ります。

最近は寒さでオイルの乾燥が悪く、製作物がどんどん遅くなっています。毎年のことですが何とかしたいものです。

園舎 ブログ用

少し前ですがこんなオブジェを作りました。
保育園に関する印刷物用で、保育園の園舎です。

昨年、保育園の側道が拡張工事のために植栽されていたクルミや桜・ヒマラヤ杉が伐採されました。通う子供たちの安全のためとはいえ長く植えられた木がなくなるのは寂しいため、その時のクルミの木で作りました。
写真の後ろは子供たちが散歩に行く公園のドイツトウヒの松ぼっくりです。向きをさかさまにしたら親木そのままだなと思いました。

松本の田舎も少しずつ変化していきます。ほんの少しですが、ここにあった木の記憶が残ればと思います。でも考えてみると、私が作っている表札もどこかの森で何十年も生きていた木の一片です。皆さんが持っているかもしれない小さな木の匙でも、どこかの木の記憶なのです。

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