表札 製作過程

久しぶりに製作過程を掲載します。

表札の表面に手触りや雰囲気など様々な雰囲気を加えたいと思っていて、その一つで「彫刻の表札 №1 凪」というものを作りました。№1 としたのはさらにほかの彫り込みもやっていきたいと思ったからです。

その「凪」の表札の製作です。

木どりから。

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今回は大きな材からの木どりでした。表札サイズが15cmなのでこんな幅広の板から作るのはとても贅沢です。

カットの後にサイズに合わせて微調整。

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大まかなサンディングができたら面どりをします。トリマーは使わずやすりかけです。その方が逆目が出ないですし、力加減で希望の仕上がりになります。

きれいに板を作った後に、凪の表札は彫り込みます。なので通常の平らな表札よりも工程が多くなります。

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彫り込みはいくつかの鑿や彫刻刀を使い分けます。始まると集中して作業していくので写真を撮り忘れます。

木は順目・逆目が目まぐるしく変わる部分もあり、なかなか簡単にはいきません。

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彫り込みが終わってから、文字の切り抜きです。逆の順番で行うと文字の細かな部分を破壊してしまいます。

文字の切り抜き後、文字表面の必要部分の彫り込み、やすりかけをします。

木材によりますがその後は水引き。木に水分を含ませて乾かすと毛羽立ちが現れますので再度サンディング。そうすると仕上がりも良いですし、実際に使用して雨が当たっても毛羽立ちが少なくなります。

ただ栗材などタンニンの多い木材は鉄分に反応します。紙やすりの粒子や彫刻刀の鉄分で黒ずみが生じてしまいます。灰汁洗いなどの方法もあるようで、このあたりまだまだ改良していきます。

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そしてオイル仕上げ。
この表札はチークです。オイルを塗ると本来の色が現れるような、そんな瞬間です。
最低2回。3回は塗りますのでこの段階が一番時間がかかります。 

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そして完成です。

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穏やかな海の波を目指しての彫り込みです。

自然そのままの素材と手作り、シンプルな物はごまかしがききません。

ぎっくり腰で仕事が遅れ気味ですが、良いものを作るために頑張っております。引き続きよろしくお願いいたします。

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