磁石による取り付けのオプション

3月に入りました。もう春はそこまで。
この冬を振り返ると雪はずいぶん少なかったようです。
冬は冬らしく、夏はほどほどに暑くなってほしいのですが気候変動は収まりません。

さて今回の記事ですが、最近のお宅での取り付け場所で「機能門柱」の方が多くなりました。
ご存じない方のために説明すると、ご自宅のアプローチの手前、敷地の始まりのあたりに単独で立ち、表札、インターフォン、ポストなどが一体化した門柱です。

門柱というと通常は2つが対になっているものですが、現代の日本ではこのような門柱が様々なメーカーから販売されています。
門柱につける表札は正確には門札というそうですが今ではほとんど使い分ける方はいません。

機能門柱のメリットは、来客や郵便配達などが玄関前まで行くことなく機能門柱で済むという事です。
ただ逆を言うと門柱に表札のようなネームプレートがなければ郵便配達も、来客に対する住人表示が分かりませんので、機能門柱は表札ありきの存在ともいえます。

ただ機能門柱は私のような木製専門の表札製作者には、あまりうれしい環境ではありません。というのもこれは建物から単独で立ち尽くすために雨ざらし環境になるものが多いからです。 たまにライトがひさしの役割をしてくれるものもありますが、それでも軒下環境とまではいきません。

このような場所への取り付けをご希望する方には、以下のような仕様をお勧めしています。

① シンプルなつくり・雨を避けるようなつくりで雨や紫外線のダメージを少なくする
② 耐候性のある素材
③ メンテナンスがしやすい取付方法

①はベースの板への切り抜きだけとか、ひさしをつけたりフレームをつけたりして切り文字凸に直接雨が当たらないような作りの表札にすることです。浮き文字として取り付ける切り文字はどうしても雨に当たりやすいです。 

②はより耐候性のある木材、油分を多く含むチーク材、栗やオークなどタンニンを含む木材をお勧めしています。
ただし耐候性があるからと言って、カビなどの汚れが発生した場合、それが目立つかどうかは別の問題です。

③雨ざらし環境の場合は軒下に取り付けた表札よりもメンテナンスは多くしていただいた方が耐久性が向上します。
掃除したり、オイルを再塗布したりする場合は外して腰を据えておこなう方が楽です。

取り付け方法に関して、これまで機能門柱は主にアルミ材のために接着剤や両面テープでの取り付けが主でした。
それでも磁石などで簡単に着脱できるためには…と調べていましたらあっさり見つかりました。

マグネット補助プレート

その名もマグネット補助プレート でした。どちらもステンレスです。
私の勉強不足でしたがステンレスは磁石が取り付かないものとばかり思っていましたが、素材の含有量の違いで磁石がつくステンレスもあるようです。

磁石を貼り付けてみましたが、かなり強力に張り付きましたので表札の重量くらいなら大丈夫なようです。

在庫しているものは両面テープタイプとねじ穴が開いているタイプの2種類です。 機能門柱は両面テープが簡単でよいかと思います。
もし門柱を枕木などの天然木で作られているならねじ止めタイプのプレートもお使いできます。 またこのプレートを接着する方法もありだと思います。それだと様々な木部やサイディング、ある種類の塗り壁などにも使用できると思います。

磁石に関しては「キャップ付きフェライト磁石」というものを取り扱っています。キャップにより磁力の方向性を強くして取り付きます。フェライト磁石は特性としてさびにくいので門柱にも安心です(ただしキャップ部分は鉄の亜鉛メッキです)。

今回はこんなものがあったんだ!とうれしくなったので記事にしました。お取り付けの方法が一つ増えてよかったです。
金額はどちらも税込みで各275円。磁石の数の分ををぜひご検討ください。接着剤や両面テープで貼り付けるご希望の方もご相談ください。

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