表札の新作

街を歩くと表札がない家がいまだに沢山あります。

無くても困らないのは住んでいる人で、郵便や宅配の人、訪ねる人たちはちょっと困りますよね。 でも個人情報をさらすのも不安な世の中です。 また気に入った表札に出会わない、見つけても高い、・・・などなど、表札をつけない理由は様々です。

当工房としては、日常に木の持つやさしさを表札で感じてもらいたい、使うなら良いものを提案したい、と思っています。 オーダーメイドがほとんどですが素材や書体をトータルでご提案という形で今回は作りました。

さて、新作の表札。
タイトルは「目立たないシンプル表札」です。

画像の説明

コンセプトが製品名になってしまいました。

縦木目に使った板で、中央に小さく英字を切り抜くだけのシンプルな表札です。

遠目で見るとただ四角い板が貼りついているだけ、というのが第一印象。用事がある人は何だろう?とよく見ると苗字が書いてあるので これは表札かと分かる。 無駄をなくしてシンプルにしたことで逆に興味をひくというか、別な意味で目につきやすくしています。

ときどき庭の景色と一体化して目立たなすぎる表札もありますが、これは逆の発想です。

必ず縦木目というわけでもありませんが、最近多いガルバリウムの縦鋼板に似合うのではないでしょうか?

画像の説明

写真の木材は神代楡(じんだいにれ)。
土中に埋もれ木として長い間埋もれて色が変化しました。緑がかった茶色で、経年変化で黒茶色になります。不思議なことにこの木材は紫外線にさらされても色合いが薄れません。
ビンテージ感もある(本当に古いので文字通りですが)木材に、英字はタイプライターフォントを選びました。
アナログな活字の傷やゆがみも表現して味わいがあります。

シンプルなつくりなのでなるべく価格も抑えました。神代楡は在庫限りですのでいつまでも作れませんが、他の樹種でももちろん作れます。

木の表札なのでなるべく軒下環境に設置してほしいです。でもモノは必ず朽ちていきます。雨ざらし環境でメンテナンスしながら寂びれた雰囲気もまた素敵だと思います。

目立たないけど目立つシンプル表札、考え中の方は是非ご検討ください。

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