2019.01.31
カテゴリ:制作風景
庇(ひさし)のついた表札
先日庇つきの表札を作りました。
私の作るのは木製の表札で、特徴として切り文字をベース板に浮き文字として取り付けています。文字が一段前に飛び出しているようになりますので、雨があたる場所では真っ先にあたります。細かく薄い木片ですので劣化が心配です。
うちの工房の看板として雨ざらしにしているこれ
雨除けとしては役割を果たしていましたので、ご依頼のお客様の物にも取り付けることになりました。
*
簡単な制作過程です。
まずベース、フレーム、文字、ひさしを切り出しました。
次にオイル塗布。3度塗りしています。
寒い日はオイルを湯煎して温めて塗布します。
また耐水ペーパーでオイルサンディングすると導管の目止めにもなり、仕上がりがより滑らかになります。
文字とフレームを取り付けてから、ひさしをつける前の微調整です。どうしても最初から決めた通りには行かないのが木です。現場合わせのようなものです。
取り付けの時にずれないように、文字用のステンレスピンをダボ替わりにつけました。
庇を取り付けます。ひさしの角度とおなじ木片を添えてクランプで締め付けます。ダボピンがないとこの時ずれてしまいます。
そして完成。
自分の家の看板はただ上に取り付けただけだったのですが、今回はフレームもついた表札でしたので難易度が上がりました。
細かい部分はまだまだ改善の必要があるのですが、文字の保護という目的は果たしてくれると思います。ちなみにすべてチークで作成しています。
もっと色々な形のひさしも考えていこうと思っています。