制作例 2019-1
年が明けました。ようやく松本に雪らしい雪が降りました。
うちの小さな庇つき表札にも雪が積もっています。これを見る限り、切り文字の保護にはかなり効果がありますね。今後の制作にも取り入れていこうと思います。
今年からの制作例報告は写真がまとまり次第のブログとします。
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15cmのしゅり桜に3列の文字が入りました。切り文字はウォルナットで作っています。
しゅり桜は板目材。板目の木目はおおらかな雰囲気が魅力ですね。
こちらはチーク材をウォルナット色のオイルで着色しながらの制作です。
チークは油分が豊富なためなんとなく色が染み込まないような気がするのですが、3回塗るとだいぶウォルナットと見分けがつかなくなります。
屋外設置のため、文字の雨がたまりやすい場所に勾配をつけたりして、なるべく水分が流れやすいような工夫をしてみました。でも誰も気づかないようなこだわりですが。
こちらはすべてウォルナットでの表札です。屋号も入っています。切り文字は強度と書体の細さのせめぎあいです。でも絶妙な太さだと自負しています。
上の表札の同じお宅からもう一つのご依頼です。
小さいサイズですが同じ手間がかかっています。しっかり作り上げたつもりです。オイルでの仕上げです。
こちらはウォルナットにしゅり桜の切り文字。
難易度の高いご苗字ですが、気合でやすりかけと取り付けを行います。
こちらはチーク材の表札。角丸仕上げのフレーム付きです。
チークは紫外線でだんだん色合いが変わっていきます。
さらに切った断面が最初は緑色をしています。つくづく不思議な木だと思います。
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年末年始、寒い日々が続いています。
しかし子供はつくづく暑がりなんですね。薄着だし、靴下は嫌がるし、冷たい食べものが好きだし。
でも私もそうだったのでしょう。すっかり子供の頃の記憶をなくした自分に気づきます。
みなさま風邪をひかぬようにお気を付けください。