うつくしい椅子のある場所
先日、松川町にある ちひろ美術館 に行ってきました。
この美術館は安曇野の観光地としても有名です。
画家・いわさきちひろさんの絵も、知らない人がいないほど有名です。
安曇野の穏やかな地形を利用して、広い敷地に芝生や池がレイアウトしてあり、優しい雰囲気の空間です。
実は初めてこの美術館を訪れたのは10数年前の新婚旅行。キャンプしながら見に来ました。 そのころから比べると美術館の設備も増えていました。
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子供も大喜びだったのがこの電車図書館。
この美術館の名誉館長が黒柳徹子さん。
黒柳さんが小さいころ電車を改造した学校(トモエ学園)に通っていたそうで、それを再現したとの事です。
この電車自体は、長野県内を走っていた古い客車を譲り受けて使用しています。
普段はあまり電車に乗る機会がない子どもたちはとても嬉しそうでした。
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そしてこの美術館、何度も訪れたい理由はうつくしい木の椅子の数々。実際に座ってくつろぐことができます。
柔らかな曲線の左右非対称の長椅子。向きの違う3客がありました。
他にもたくさんの椅子の数々。このような椅子が館内の雰囲気を作り上げていると思います。
そして見逃しがちなのがプレイルームにある子供椅子。
世界的に有名な名作椅子を子供椅子にアレンジしてあります。そして座板が同じ一枚板からの制作!つなげると木目が通っています。美しくユーモアのある作品は、建築家の中村好文さんの作品です。
自分としては手前のジョージナカシマのデザインがいいなあと思っていましたが、
娘はワイチェアがお気に入りのようでした。さすがに座り良い椅子の代表です。
それぞれの椅子の作り・加工方法も再現している良い作品です。年月が経って使い込まれているのも良い感じでした。
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入館料が大人800円。高校生以下無料。年間パスポートもあります。
プレイルームのほか、たくさんの絵本部屋、電車図書館と、こんなに子どもたちにやさしい美術館はなかなかありません。
子どものあとを追いかけてばかりの忙しい時間でしたが、絵を見るだけではない、うつくしい椅子のある美術館は、また行きたいなあと思える場所です。