春は名のみの

前にデイサービスで仕事をしていた時、「早春賦」という歌を好んで歌っていた利用者の方がいました。

このブログを読まれる方はご存知でしょうか。
日本の歌100選にも選ばれている歌です。この歌は長野県の安曇野の辺りをうたった歌とされています。 
岡山のデイサービスでは知っている人が少なかったので、やはり長野県の人は郷土のうたとしてなじみ深いのかもしれません。

春は名のみの 風の寒さや
谷のうぐいす 歌は思えど
時にあらずと 声もたてず
時にあらずと 声もたてず

氷融け去り 葦はつのぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かねば 知らでありしを
聞けばせかるる 胸の思いを
いかにせよと この頃か
いかにせよと この頃か

立春をすぎて暦の上では春となったのに、まだまだ冷たい風が吹く、その気持ちをうたっているそうです。素敵な歌詞です。今も昔も「暦の上では○○なのに…」と思う人はいらっしゃるんですね。

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でも庭の陽だまりでは、もう福寿草が咲きだしました。
24節気を考えた人も早く春が来てほしいと、春の足音を見つけて「ここから春!」と決めたりして(もちろんそうではないですけどね)。

寒い長野県は冷蔵庫の中のようですが、この歌を歌いに安曇野に来てみてはいかがでしょうか…。

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