段取り8分

以前に庭師の仕事のアルバイトをしていた事があります。
その時の親方によく言われた言葉が、「段取り良く仕事しろよ」でした。

庭師はよその庭に道具を持って行って仕事をします。 朝に仕事の準備をする際に、どんな庭でどれくらいの高さの木がある家かを考えて、どの脚立を持って行くかなど必要な道具を必要分だけ持って行きます。

そして庭のどこから仕事をしていくのかも、段取りの良さが
試されます。
実際に庭の手入れや掃除をしていく時も、効率よく無駄な仕事をしないように教えられました。 ちょっとのアルバイトなので知ったかぶりは言えませんが、高い所から・端から仕事を決めていくようです。

これはどの仕事をするにも言える事です。
目についたところから仕事を始めると、あとからこうすればよかったと思う事ってありますよね。
まずはちょっと考えて、どうすれば早く効率よく終わるのか、考えることが最初の段取りと言えるのではないでしょうか。

このタイトル、段取り8分…もまさにその通りです。
仕事の実際は、段取りであらかた決まってきます。

私の仕事の場合はプレートに文字を取り付けるところが「仕事」ならば、文字を糸鋸で切り出し、やすりをかけてオイルを塗るところまでが「段取り」と言ったところです。

実際にはやすり掛けが一番時間がかかる仕事です。
文字を切り出すのより時間がかかり、地味な仕事です。

今日一日の大半はやすり掛けでした。

様々な形のサンドペーパーを準備して、切断面をきれいに仕上げていくのは根気のいる作業ですが、そんな時にふと思い出すのは庭師の親方の言葉です。

まだまだ性急な事をしたり、やり始めてからあれやこれやが無かったと段取りの悪い仕事をしています。

丁寧な仕事、効率の良い仕事…
もっと庭師の世界から学びたかったなあと思っています。

乾燥中

やすりをかけてオイルを塗布した切文字はネットにいれて乾燥させています。
外から見た人は、しょっちゅう乾物を作っている家に見えるかもしれませんね。

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