ペンの樹種


花梨(かりん)


花梨 木軸ペン
花梨

東南アジアを中心に産出する広葉樹で、硬く緻密な木質が特徴です。赤みを帯びた色調から黄金色、深い褐色まで幅広い表情を持ち、特に瘤杢(こぶもく)は複雑な模様が現れ、装飾材として高く評価されています。耐久性が高く、加工後の寸法安定性にも優れるため、木軸ペンに適した素材です。

ウェンジ


ウエンジ 木軸ペン
ウエンジ 

アフリカ原産の重硬材で、黒褐色の地に細いストライプ状の木目が走る独特の外観を持ちます。比重が高く、強度・耐摩耗性に優れているため、しっかりとした重量感のあるペンに仕上がります。油分を多く含むため手触りが滑らかで、使い込むほどに深い艶が増します。

神代(じんだい)木


神代楡 木軸ペン
神代楡 CA塗装

長期間、地中や水中に埋もれていたことで自然に変色した木材の総称です。数百年から数千年の時間を経て独特の黒味や灰褐色を帯び、通常の木材にはない深みのある色調が特徴です。希少性が高く、一本ごとに色味や風合いが異なるため、特別感のある木軸ペンに適しています。
神代の多くは繊維が弱くなっているため、当工房では仕上げにCA塗料や浸透性ポリウレタンの塗装を行っています。

チーク


チーク 木軸ペン
チーク CA塗装

東南アジア原産の耐久性に優れた木材で、船舶や家具にも使用されるほど耐水性・耐候性が高いのが特徴です。油分を多く含み、しっとりとした手触りと落ち着いた金褐色の色調を持ちます。経年変化により深い飴色へと変わり、長く使うほど味わいが増す素材です。

桜/チェリー


桜 木軸ペン
チェリー材

桜は日本を代表する広葉樹で、淡いピンクがかった色味ときめ細かな木肌が特徴です。適度な硬さと弾力があり、加工後の仕上がりが滑らかで、手触りの良いペンに仕上がります。使い込むほどに色が深まり、柔らかな艶が生まれます。
同じバラ科でブラックチェリーでも制作しています。どちらもほんのりピンク色をしていますがブラックチェリーには木目にそってガムと呼ばれる黒い筋が入ることがあります。


寄せ木・ミックス材


寄せ木の木軸ペン

複数の樹種を組み合わせ、模様や色のコントラストを活かして構成された木材です。木材本来の色を活かしながら幾何学模様や独自のパターンを作り出せるため、一本ごとに異なるデザイン性を持ちます。強度・安定性に優れ、装飾性の高い木軸ペンに適した素材です。
何度もカットと接着を繰り返すので手間がかかりますがオリジナルのデザインは唯一無二となります。
ミックスした材の仕上げには基本的にCA塗料で強度があるようにしています。

エンドグレイン(木口材)


楢のエンドグレイン 木軸ペン
楢 エンドグレイン 波状加工

木材の繊維方向を軸に対して垂直に切り出した「木口(こぐち)」面を使用した木軸です。年輪や導管が断面として現れるため、通常の柾目・板目とは異なる独特の模様が特徴です。繊維を横断する形で加工されるため、木目が点状・環状に現れ、一本ごとに異なる表情を持ちます。
構造的には、繊維方向に対して直角に力が加わるため、一般的な木軸よりも加工精度が求められますが、適切に仕上げることで高い寸法安定性と滑らかな手触りを得られます。導管が密に詰まった樹種では、木口特有の細かな模様が強調され、視覚的な存在感が増します。
エンドグレインは木材の内部構造をそのまま見せるため、素材の個性が最も強く表れる仕上げといえます。通常の木軸とは異なる質感と表情を楽しみたいユーザーに適したデザインです。