ペンの仕上げ


波状加工

波状加工 木軸ペン
チーク 波状加工 CA(シアノアクリレート)仕上げ

木軸の表面に規則的な波形の凹凸を施した加工で、視覚的な装飾性と握りやすさの両方を高める技法です。波の高さやピッチを調整することで、光の反射が変化し、木材本来の色味や杢が立体的に見える効果があります。指先が自然に凹凸へ収まるため、滑りにくく、長時間の筆記でも安定したグリップを得られます。旋盤加工の精度が求められるため、均一な波形を作るには高度な技術が必要です。

画像の説明

CA(シアノアクリレート)塗料

シアノアクリレート系の硬化樹脂(瞬間接着剤)を薄く重ね塗りし、木軸表面に高い硬度と光沢を持たせる仕上げ方法です。木材の導管を完全に封じるため、耐水性・耐摩耗性に優れ、日常使用での汚れや手汗による変色を防ぎます。硬化後はガラスのような滑らかな表面になり、木材の色や杢が鮮明に際立ちます。強固な保護膜を形成する一方で、自然な木の手触りは薄くなるため、質感の好みによって向き不向きが分かれます。

当工房では柔らかい木材・白色系の木材・寄せ木などのラミネート材・エンドグレイン材についてはCA塗料を施して実用的な強度を保てるようにしています。

フリクションポリッシュとカルナバワックス仕上げ


ウエンジ 木軸ペン
ウエンジ 

フリクションポリッシュは、樹脂成分を含む液体仕上げ剤を高速回転中の木軸に塗布し、摩擦熱で硬化させる方法です。短時間で硬い皮膜が形成され、適度な光沢と滑らかな手触りが得られます。木材の導管を完全には塞がないため、木の質感を残しつつ保護性を高められるのが特徴です。
カルナバワックスは、植物由来の硬質ワックスで、木材表面に薄い保護膜を作ります。自然な艶としっとりした手触りが得られ、木の呼吸を妨げない仕上げとして好まれます。使い込むほどに手の油分が表面に馴染み、自然な艶が増していくのも特徴です。メンテナンスはほとんど必要なく、木の手触りと耐久性のバランスを重視する方に向いています。


木固めエースとカルナバワックス仕上げ


木固めエースは、木材内部に浸透して繊維を強化するタイプの含浸系仕上げ剤です。木の導管に深く入り込み、内部から硬度と安定性を高めるため、寸法変化や毛羽立ちを抑えられます。表面に厚い膜を作らないため、木材本来の質感を損なわず、自然な手触りを残せるのが特徴です。
その上からカルナバワックスを施すことで、表面に薄い保護膜と自然な艶が加わり、耐摩耗性と手触りの良さが両立します。内部強化と外部保護を組み合わせた仕上げで、木の質感を重視しつつ耐久性を高めたい場合に適しています。
柔らかい木材などの木質の強度を上げたい場合に使用しています。

【木軸ペンのメンテナンスについて】


木軸ペンは、普段は乾いた柔らかい布で軽く拭くだけで十分です。使い込むほどに手の油分が馴染み、自然な艶が増していきます。もしもカサついたように見える場合はお手持ちのワックスや乾性の植物油を薄く塗っていただくと木の保護となります。
CA塗料仕上げは基本的にメンテナンス不要で、乾拭きのみで問題ありません。

いずれの仕上げでも水濡れや高温多湿の場所、直射日光の当たる場所やエアコンの風が吹き付ける場所への放置もお避けください。