2018.07.13
カテゴリ:木について
神代(じんだい)の表札
西日本の豪雨災害はかなりの犠牲者を出したと報道されています。
以前に岡山市に住んでいたことがありますが、岡山の人たちは口々に「穏やかな気候で災害が少ない県だ」と言っていました。慣れたくはないですがあまり災害に慣れていないと、その後の立ち直りや気持ちの面で難しさもあると思います。
是非協力し合って復旧して欲しいです。
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以前、神代ニレという木を仕入れたという話を書きました。
神代(じんだい)というのは埋もれ木の事をいいます。
例えが悪いですが土砂崩れなどが発生し、木が埋もれてしまうことがありますよね。
長い間、何百年も土中で埋もれた木は、土の中の成分が入り込んで不思議な色合いに変化します。
樹種にもよりますがもともとの木の雰囲気や色合いをガラリと変えてしまう面白さがあります。
無塗装のそのままは抹茶のような緑色をしています。
この木材にオイルを塗布すると、濡れ色になりさらに本来の木の茶色が現れ、深みのある雰囲気になります。
こんな感じです。これだけでもいい雰囲気があります。
さて、昨年うちの姉からぞうのモチーフの表札を依頼されていました。
この神代ニレの色合いはまさに「象」、と思いましてぞうの表札を作りました。
苗字の切り文字にはしゅり桜を使いました。
ポップな筆記体と直線的な漢字フォントの組み合わせ、いつか作ってみたいと思っていましたがいかがでしょうか。
この夏一年ぶりに帰省の予定のため、それに間に合うように作りました。親族や友人に制作する予定のものは、どうしても甘えが出るのか延び延びになってしまいます。やっぱり締め切りというのは必要ですね。