こどもが入院していました

季節の変わり目に息子が風邪がもとで喘息になりました。

今まではきちんと診断されたことはなかったのですが、今回は症状が重く入院となってしまいました。
生まれつき心臓の病気があったのですが、おととしに根治手術を行っていただいたため、この喘息で心臓が苦しめられることがなくなったのは少し救いです。

それでも今回の喘息で血中酸素濃度が80台まで下がっていますので、これで心臓病もあったらと思うと命に係わることになったかもしれません。いろいろとタイミングが良いというのか。

入院一日目。

下の子どもがまだ乳離れしていないので、入院の付き添いは私が行う事になりました。
これまで何度となく入院しているので慣れていますが、やはり付き添う側もそれなりにしんどいですね。

もう仕事がストップするのは絶対確実なので、もう割り切って過ごすしかないと思いつつ、PCは持ち込んでデータの整理など行っています。

自分も30代ころからでしょうか、風邪をひくと咳が残り、特に夜間はむせ込むような咳で悩まされるようになりました。
咳の辛さはそれなりに分かるので、子どもがせき込んで「くるしいよ~」と言っていると私も辛くなります。

夜は小さなベッドにふたりで寝て窮屈ですが、酸素吸入器の加湿水がポコポコと鳴る音など、そんなに嫌いではありません。

「病気の総合商社」のような息子ですが、ここまで頑張って大きくなったことを時々実感しています。

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いい顔して!と言ったらマスクの奥で笑ってくれました。

3日目。

むせ込むような咳が長引き、息子もつらそうな表情を浮かべるようになりました。
「おうちにかえりたい~」と涙を浮かべて訴えます。

点滴が腕から漏れるようになり、ナースステーションへ処置に行きましたが「い~や~だ~!!!」と力の限り叫び、大汗をかいていました。
病室に帰ってからは「ナースステーション たちいりきんし する」と言って悔しそうな顔をしていました。

症状がなかなか改善しないため、寝ていることも多く、食事もあまり進まないようです。

ところで病院食は本当に不思議ですね。まったく味のない白菜のスープがあると思えばしっかり味付けされたおかず海苔とか、塩分の分量がよくわからない。
あまりケチはつけたくありませんが子供の食べたくなるような食事かな?と思ってしまいます。

ただ、いま入院している病院は付き添いの親も食事は病室で食べられます。別の病院は階の違う別室で食べなければなりませんでしたのでとても不便でした。
不安な思いをしている子供の付き添いなので、食事も一緒にとれるのはありがたいことです。

家から持ってきたおもちゃでも遊ばず、お菓子も食べようとせず、なんだか良くなっているのかわからない状況です。

4日目。

日付が変わった深夜、やはり点滴が漏れているとナースステーションへ。
針の刺し直しとなってしまい、大汗をかいて泣きわめく息子を必死でなだめながら時間が過ぎるのを待ちました。

刺し直しも無事終了。
「ちっくん(注射) おうち帰った」などと言っていました。

久しぶりに母親と妹がお見舞いに。風邪が妹にもうつってしまい、家の方でも子供の看病をしています。
家族と会えたのも嬉しかったのか、ようやく元気が出てきておもちゃで遊んだり、おやつを食べるようになりました。

そういえば病院のロビーに、ドリップコーヒーの自販機があるので買いに行きましたが、なんと出てきたら紙コップが潰れて一滴も入っていませんでした…。こんな事ある?と人気のない早朝の病院で声に出してしまいました。

5日目。

昨日の「こんな事ある?」という出来事がまさに。
息子の病室は4人部屋で一人だけ。なんと隣に 妹(娘)が入院することに!!

娘は2日ほど家で熱を出していたようですが、今日になり高熱でたまらず受診したところ 「RSウイルス」だったとの事。

妹がとなりのベッドにやってきて、息子はきょとんとした表情をしていました。 「病院ホテルだねえ」と言っていたそうで、言い得て妙です。確かにご飯も出て家族で寝泊まりして…。
一家で食中毒にでもならない限り、こんなことはまたとない機会かもしれません。子供が2人も入院するなんて、がっかりするより笑えました。

娘は高熱でぐったりとして母親にべったり泣きすがり、結局私が2人のこまごました世話をすることになり、余計忙しくなりました。息子も不穏になってグズグズ泣いたり。
落ち着いて振り返ってみたらあの時は大変だったと思うかもしれませんが、今はそんなに大変とは思っていません。むしろ帰ってからの仕事が心配です。

実は息子は生後5か月にRSウイルスで入院しました。ある研究によると幼くしてRSウイルスに感染した子供は喘息になる可能性が高くなるとの事です。
結果的にその通り喘息になった息子と、その原因かもしれないRSウイルスで入院になった娘の入院。そんな、妙なつながりのある二人の入院となりました。

6日目。

息子の方はだいぶ元気になり、点滴も外れる模様です。
娘は高熱の山を越え、表情にも笑顔が時折みられるようになりました。

夕方、友人たちがお見舞いに来てくれました。食べ物の差し入れがありがたいですが、子供の余りご飯も食べているため危険な差し入れです。入院太りが心配です。

7日目。

息子は酸素マスクも外れ、いつもの様子が戻ってきました。今夜の様子次第では明日退院できるとの事でほっとしています。
以前のブログでも書きましたが楽しみにしていた市内のイオンモールがオープンしているので、その広告を見ては思いをはせている息子です。
娘も調子が戻って来たので、兄の様子で一緒に退院となりそうです。

親の付き添い入院もこのくらいの期間になってくると、運動不足や食生活の乱れで体が重く、自分まで病人になって来るような気がします。元気な人はあまり入院するものではありませんね。

昨夜二人が早く寝たため、妻と少し話をしました。
息子はいま、私(父)にべったりで、母親を他人のように見ているのがすごいショックだと。
息子にしてみると、妹の世話にかかりっきりになっているお母さんは以前のお母さんではないのでしょう。
どの家庭にも起きる関係の変化だと思いますが、息子は障害ゆえにうまく接することができず、妻も不器用なので上手く2人と接せられず、辛い関係になってるようです。

時間が解決するのか、どうなるのか分かりません。

8日目。

無事息子は退院できることになりましたが、なんと娘の血液検査の結果、インフルエンザも発症していたことが分かり一人だけ入院が伸びてしまいました。ガーンです。

好き嫌いが激しい娘なので病院食が大変なようです。

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外に出たら、きれいな秋空でした。季節があっという間に変わってしまいましたね。

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