弘法山のぼり
もう今年もカウントダウンが始まろうとしています。一年がこんなに早い年もなかったと思います。
一年前のいまごろは、息子の心臓病手術を待って病院にいました。血中酸素濃度が50台まで下がってハラハラしていたのに手術日が決まらず心配な毎日を送っていました。
無事に数日後手術が行われて回復。それから一年、先日の土曜日に小さな山登りができるまで体力がつきました。というか、この程度の山登りでは本人が満足しませんでした…。
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松本市の南側にこんもりとみえる弘法山(こうぼうやま)。
松本市民なら誰でも知っている桜の名所です。古墳ですがほぼ山全体に桜の木が植えてあるので、春には本当に桜の山になります。遠くからでも桜色に染まっているのが分かります。
頂上までのアクセスはいくつかのルートがありますが、今回は一番頂上に近い駐車場に車を停めて登り始めました。
登るといっても整備された階段をゆっくり歩いて10分ほどで頂上に到着します。
頂上には木がなく、小さな丘のようになってぐるりと360度のパノラマの景色が楽しめます。
息子は「たかいね~」「○○(通っている施設)あった~」と景色を眺めていました。
でもまだまだ注意力散漫で、歩きながらよそを見て足元を見ません。こんな小さな山でも滑落注意です。
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頂上で一通り景色を眺め、満足して車に戻る…という私の予定でしたが甘かったです。
頂上に着いたら反対側の登山道を行きたいと言い出し、わめかれるのも嫌だったので一緒に下りました。
落ち葉だらけの急な道で、こちらはあまり整備されていません。転ばないように気をつけて下り、一番ふもとまで降りて、お店屋さんで飴を買って、また別ルートで車まで登り返しました。
つまり結局はふもとから上り下りするのと変わらない距離を歩いたことになりました。大人だと、ちょっとしんどいなという距離です。 途中でおんぶしましたが、ほぼ息子のリードで歩きとおしました。 車に戻ってもまだ歩き足りないようで、「やまのぼりする!」と言っていました。嬉しい半分、心配半分の複雑な感情です。
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寄り道したり、おやつを食べたりとゆっくり歩いて一時間程度だったでしょうか。それでも久しぶりの山登り気分を味わって満足でした。なにより息子の体力には本当に驚かされました。
今度は家族で桜の時期に来たいと思います。