「みじかい の とんねるは おしまい!」
昨夜、岡山から松本に無事到着しました。
松本は朝晩の冷え込みがマイナスになっていて、もう冬の始まりを感じます。 いっぽう岡山は冷たいけど気持ちいい風が吹き、秋の名残がありました。
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うちの4歳になる長男は妻のお腹にいる時から心臓疾患が分かり、心臓血管外科の素晴らしい先生のいる岡山に松本から引っ越しました。約5年前のことです。
岡山で出産し心臓の手術を待ちましたが、経過観察が3年になろうとした昨年3月に、住み慣れた松本に戻ろうと決めて2回目の松本暮らしとこの木工の仕事を始めました。
昨年11月に息子が風邪をひいたのがきっかけで症状が思いのほか悪化しているのが分かり、12月に岡山へ短期滞在して心臓の手術を受けることになりました。
1カ月で無事退院もできて、現在は体力も見違えるほどついてきました。手術3か月後の受診として今年の2月に岡山へ行き、そこから半年後の受診として今回です。妻が二人目の出産と重なったため、この11月までずらしてもらいました。
発達障害と食物アレルギーがある息子なので、公共交通機関には不安もありますし、食べられる食料をいつも持参していくため今回も車で行きました。高速で片道9時間ほどです。さすがに疲れます。
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なんと今回の受診で岡山の病院はひとまず終了となることが決まりました。術後の経過が順調だからです。
期間が長くなるにしても岡山への受診はずっと続くと思っていたので、なんだかまだ信じられない感じです。もちろん地元の病院での定期受診ありきの話です。
3年も住んで、何度も遠くからかよった岡山に来なくてもいいとなると、少しの寂しさが沸いてきました。
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昨夜は岡山に引っ越しするときに通った、松本の山麓線という見晴らしのいい道路を帰りました。なだらかな畑の下に松本や塩尻の街が一望できます。
5年前は吹雪のなか、不安な気持ちで眼下の景色を眺めながら引っ越して行きました。今回は真っ暗な闇の中でしたがきれいな夜景がみえます。息子は覚えたての言葉で「きれいだねぇ~」と言っていました。
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少しずつ言葉を習得している息子に、道中いろいろと声をかけてお勉強させていました。
「ながい とんねる」「みじかい とんねる」
「とんねる の なか」「とんねる おわったね」など。
息子はまだ接続詞が上手くないため
「みじかい の とんねる は おしまい!」
とゼスチャーを加えながら喋っていました。
妻が息子を身ごもって岡山に引っ越してから今日の日まで約5年、大きな区切りを迎えた気がします。
手術もひとつの区切りでしたが、病気の事でとらわれている5年間は、もやもやした霧の中のような、トンネルの中のような気分でした。
私たちのここまでの道のりは長い5年と思っていましたが、息子の人生には、「みじかい の とんねる」かもしれません。
心臓病なのにここまで回復できたのは本当に幸いなことだったと思います。獲得した元気なからだ、これからは精一杯楽しませてあげたいと思います。
やっと岡山と帰省以外の旅行も行けるかな…?