適所適材
とうとう11月に入りました。 柿の木もすっかり葉を落とし、庭が落ち葉だらけになりました。落ち葉焚きをしてみたいところですが、なかなかそうもいきません。
遠くに見える美ヶ原のカラマツもきれいに黄色く色づいています。
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ホームページにもアップしていましたが、最近山桜で表札を作りました。
写真は切り終えて磨いている途中。色も桜色です。
桜は木を切っている時もほんのり桜の香りがします。桜茶とか桜餅の香りといったら分かるでしょうか。
木の性質は柔らかい感じがしますが、そのぶん繊維がケバ立つようで、仕上げには800番手のやすりまで使いました。でもその仕上がりはとても気品あふれる仕上がりだったと思います。黄金色に輝いていました。
今作っている表札は素材が栗です。
栗は導管がしっかりと見えていて、木の中に空気がしっかり蓄えられているというのか、質量としてウォルナットやメイプルよりも軽く感じます。
でも耐水性は最強のようで、そのまま未塗装で線路の枕木に使われるそうです。優しい色合いは年月を追うごとに深くなるでしょう。
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木を使ってものをつくる事が、思えば昔から好きでした。
中学校の時、美術の授業で木の時計を作る時は教材の木材では足らなかったため、父親から自宅の無垢の木をもらって、木のチェーンをくり抜いて作りました。大変苦労しましたが、無事に切り込みを入れずにチェーンができました。
自分の興味のあるもの、やってみたいものには根性があったようです。
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これまで仕事はずっと介護の仕事に携わってきました。意外にも自分に向いていたと思う反面、何か違和感をずっと感じながら仕事をしていました。
社会福祉という、日本の重要な課題にかかわる仕事はやりがいもありましたし、学ぶことはたくさんありました。相談員という貴重な仕事もできました。
いまは全くジャンルの違う仕事を始めたわけですが、お客様とコミュニケーションを取りながらニーズをくみ上げるという事に関しては介護の仕事から学びました。
なにが言いたかったのかというと、木にも人にも適所適材があるのかな、という事です。
例えば、ヒノキといったらお風呂を思い出します。杉といったらまっすぐ育った家の建材を思い出します。自然とその性質にあった使われ方をしています。
人も同じですね。人と接することが好きな人はそんな仕事を、苦手な人は一人でもできるような仕事を選びます。
なんでも自分で動かないと何も始まらない自営業は、思ったより自己管理能力が必要ですが、それでも自分に向いているように感じています。
前々回、ブログに書こうとして消してしまったのはこんな内容でした。
今度は消えてしまわないようにPCのメモ帳に書いてから載せております。