そばの季節

夏場はずっと厳しい暑さが続いたと思ったら、こんどはぐずぐずと雨が絶え間なく降るお天気。晴天率が高い長野県では、こんなに雨が降り続くのは珍しいようです。

今日はそんな天気でも少しだけ雲が明るくなり、青空が顔を出しました。

そしてその太陽の光を跳ね返して白く輝くのはそばの花。

そばの花

いつも通る道から見渡すと、お米の田んぼに負けないくらいにそばが植えられているのがよくわかります。

長野県では減反した田んぼに麦を植えたりそばを栽培したりと、ただ休耕田にしている所は少ないように思います。

調べてみたら、4割ほどは減反政策で稲を育てられないそうです。
私の実家のある宮城県では、牧草を植えたり大豆を植えたりしている田んぼが時々あったような気がしています。

長野県のような寒冷地の気候に合ったそばの栽培は自然なことだし、宮城県でも大豆を植えて味噌や「ずんだ」にするのも自然な成り行きでしょう。

減反政策ももうすぐ方向転換するようですし、TPPによる影響も農家には大変な問題です。

様々な問題が山積の日本の農業ですが、農家ではない私たちは季節の田畑の移ろいを楽しんでいるという、のんきな存在かもしれません。

でも秋風に揺れる稲穂、春に麦秋を迎える黄金色の畑や、初秋の青空に映える白いそばの花など、生活に直結する景色や光景は、四季のある日本の美しさを私たちに教えてくれます。そしてそれは自然な元気の源になるような気がします。

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そばの収穫が終わると新そば祭りが各地で開催されます。
宮城県でもお米が収穫されると餅をついて収穫を喜びます。

ところで、宮城は米どころのせいか、餅にした時の食べ方のバリエーションが多いようです。
岡山県に住んでいた時に、デイサービスでそんな話題を出したら割と盛り上がりました(自分が一番盛り上がった)。

宮城は あんこ ・ 納豆(中国地方はやはり食べない) ・ ずんだ(名前を知っている人は多いけど、食べたことのある人は少ない)・ くるみ(これも食べたことのある人は少ない)・ 雑煮餅 ・ のり餅(いそべ餅)・ きなこ餅 ・ 春のヨモギでつくる草もち… ポピュラーなのはこのくらいでしょうか。

自分はすりおろしショウガと醤油をかける、ショウガ餅が好きですが、変だと言われることも…。

岡山ではつきたての餅に塩味のついた豆を入れて、固めて保存し、焼いたり温めて食べる 「豆餅」が定番のようでした。スーパーでも見かけたのでよく食べるのだと思います。

長野県の食べ方では、冬の寒さで凍らせる凍み餅というのがあるようです(まだ食べたことがない)。

…食べ物の話になると止まらなくなるのは本当ですね…。

とにかく秋は楽しみだという話でした。

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