みつより舎について

長野県・松本市の片隅でものづくりをしている渋谷といいます。


窓からの眺め

わたしは木工、妻は工房の手伝いや布小物の制作をしています。

ふたりとも、ふるさとは東北の宮城県です。

10数年前に結婚した時、新婚キャンプ旅行として長野県を泊まり歩きました。

上高地や乗鞍・美ヶ原・安曇野…と行きめぐるうちに信州が好きになり、思い切って引っ越してきました。

最初は浅間温泉のお風呂のない借家で、近所の共同浴場に入りに行きました。ひなびた良い感じの温泉です(でも湯温が46度!1分も入れません)。

毎日北アルプスを眺めているうちに山登りをはじめました。

小さな日帰り登山からはじめて、穂高や白馬にも登りました。

これまで10年ほど、介護の現場で仕事をしてきました。
そのうちに子どもができましたが、生まれてから発達障害(自閉症)が分かり、仕事を調整してなるべく家族と過ごせる時間を多く持ちたいと思ってこの仕事を始めました。

大変な時もありますが、ものづくりの仕事を始めることができてとても嬉しいです。

長野県はものづくりが盛んな場所です。

各地の伝統工芸や松本民芸家具、国内最大級のクラフトフェアもあります。いろいろな作家の作品を扱うショップも多く、私も刺激を受けました。

実家は農家なので、必要なものをつくる事や自然とともに生活することが普通でした。家にあった何十年と使われた道具は使い込まれた跡があり、優しい手触りがとても好きです。

形あるものは必ずいつか朽ち果てます。でも、なくなってしまうまでの間、自分たちと共に時を重ねて愛着を持てるものがあるとしたら、それは嬉しい事ではないでしょうか。

見ると嬉しくなるもの、生活していて気持ちが少しでも元気になるものをお届けしたいと思っています。

「みつより」の意味ですが、古い本の中に「みつよりの綱は切れない」という言葉があり、そこから引用しました。

家族三人で糸を撚り合わせるように、補い合いながら生きていく、そんな意味を込めています。

今年(2016年)に二人目の子どもが生まれました。四人家族になりましたが、基本的に同じ気持ちですのでこの工房名はそのままです。

リンゴ狩り
2015年秋。息子と。

2016年8月29日